自然と一体化した新茶摘み体験で日本茶文化を体感
2024年5月4日 みどりの日に、神奈川県愛川町のOchanowa茶園で新茶摘み体験イベントを開催しました。初夏の爽やかな空気の中、30名近くの参加者が集まりました。茶畑に広がる新茶の香りに包まれながら、日本茶の魅力を存分に味わう特別なひとときとなりました。
晴れ渡る青空の下、大人21名と子供8名が参加し、新茶の香りに包まれながら茶摘み体験と日本茶作り、茶畑でのひと時を楽しんで頂きました。
愛川町と茶の歴史
神奈川県の中央部に位置する愛川町は、その美しい自然と肥沃な土地で知られています。町の北部は丹沢山地の一部であり、山々に囲まれた豊かな自然環境が広がっており、一方では南部には中津川が流れ、川沿いの平地は農業に適した土地が広がっています。
愛川町の歴史は古く、縄文時代から人々が住み始め、農耕や狩猟を営んでいました。中世には、城郭が築かれ戦国時代には武士たちの重要な拠点となりました。その後、江戸時代に入ると、農業が盛んになり、特に米や麦の栽培が行われるようになったのです。
お茶の生産が始まったのは、江戸時代後期から明治時代にかけてと言われています。当時、愛川町の土壌と適度な気候がお茶の栽培に適していることがわかり、地元の農家の方々がお茶の栽培を始めました。最初は小規模な生産でしたが、次第に技術が向上し、品質の高い茶葉が収穫できるようになりました。特に、愛川町のお茶はその香りと味わいの良さで評判となり、全国にその名が知られるようになりました。愛川町は、神奈川県の中央部に位置し、その自然豊かな環境と歴史ある地域です。
愛川町のお茶を次世代に紡ぐプロジェクト
しかし、現在ではお茶の生産はそれほど盛んではなくなってしまいました。理由としては、お茶の主要な生産地は静岡県や鹿児島県が占めており、神奈川県内でも足柄地域が中心となったためです。愛川町のお茶生産は、かつては地域の重要な産業のひとつでした。 特に、愛川町の気候と土壌が茶の栽培に適しているため、高品質なお茶が生産されていました。
現在では生産規模が縮小しており、愛川町の茶畑は少数の農家によって維持されています。そこで、Ochanowaは愛川町のお茶文化を守ること、愛川町から日本全国へ、そして世界へ日本茶の魅力を発信していきたいと考えています。その皮切りとして、Ochanowaは初めての茶収穫の時期に、一番茶の茶摘み体験を実施することにしました。
緑拡がる茶園で新茶を摘み、自然と触れ合う
当日のイベントでは、マイファームの代表西辻氏による茶摘みのレクチャーからスタート。参加者は一芯二葉や一芯三葉の新芽を丁寧に摘み取り、Ochanowa特製の赤いエプロンのポケットに次々と収穫しました。摘みたての茶葉の瑞々しさに触れ、その香りを楽しみながら、茶摘みの奥深さを実感してもらいました。
自分たちの手で煎茶にする過程を楽しむ
茶葉を収穫した後、茶工場へ移動。自分たちで摘んだ茶葉を使って煎茶を作る工程を体験しました。茶葉を軽く洗い、電子レンジで温めて乾燥させ、手で揉んで香りを引き出す作業を繰り返しました。大人も子供も楽しみながら、茶葉が変化する様子に興味津々でした。
野点スペースでのひとときで和む
最後は、茶園に設置された野点スペースで、自分たちで作ったお茶を味わいました。愛川町の美しい山々と広がる茶畑を眺めながらのひとときは、心癒される時間でした。普段お茶を飲まないお子さんも美味しそうにお茶を飲み、「爽やかで甘い」との感想が聞かれました。
Ochanowaブランドの概要
– 日々是茶好日 – Ochanowaは、「和む、輪がる、環る」をコンセプトに、自然の恵みに感謝し、地球にやさしい習慣を築くことを目指しています。
ブランドコンセプト
1. 五感を刺激して心身を満たす お茶の奥深い世界を五感で感じられる体験を提供します。
2. みどりの食糧システム戦略への貢献 持続可能な食糧戦略への貢献を目指し、有機JAS認証取得に向けて準備中です。
3. 世界発信:上場企業としての責任 日本茶の魅力を世界に伝えるため、グローバル展開を進めています。